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「お見事」@ダヴィンチ・コード

1日に1冊ペースで文庫本上中下巻を読み切りました。
いやぁ最近コバルトしか読んでないもんだから,読破スピードが落ちてるわ~
『脳を鍛える~』でも所謂≪斜め読み≫じゃないと好成績は望めません。
とっかかりはちょっと(?)まどろっこしかったですが,なかなか面白かったです
以下ネタバレ含むどころかネタバレそのものです。
影の総番(笑)導師の正体には,誘拐劇の時に気づきました。
腹心の殺害方法も。
んですが,わたしは元々のおじいちゃんの死に方(人体図の),
アレに最後まで意味があるんだと思って,どーせ先を読むまで明かされない四行詩はそっちのけでどう関わってくるんだろうと…
あぁ大ハズレ。映画予告の映像に騙されたわ~っ
小説ってのは主人公達が知ってても,読者に対して明かしてくれなければ
謎があることすら分からないわけで。
最後のパピルスに書かれた四行詩がすぐに全部出てこなかった時点で
もう読者に解かせる気はないなと……
根本的な読み方間違ってるよこの本の;
作者と知恵比べやるにはキリスト教史や美術史その他諸々の蘊蓄をサー・リー並に語れなきゃダメなのねん~orz


それとは別に,駄文を書くようになってから話の展開の仕方とか,そーゆーのが無意識に気になるよーになりました。
タイトルの「お見事」ですが,読み終えた直後にそう思ったんです。

まずは登場人物が多いですが,ワンシーンに3人までの鉄則がほとんど乱れてないのがお見事。
人物の登場退場の仕方が自然なんですよね~
3人いる部屋に暗殺者が入ってきて4人なるでしょ。1人は殴られて退場し,3人になる。それが撃退され退場して殴られた人が復活して3人。
そんな感じで入れ替わりがすごく自然…
てか,コレを不自然と感じるようでは,そもそも話の善し悪しどころじゃなくなるんでしょーけどね。

そして小説の善し悪しを決めるのに読後感がありますが。
硝子のピラミッド越しに見える星空。現実のさかさピラミッドから星がどんな風に見えるのか知りませんが。そもそも明るくて星なんて見えないのかもなんて思ったりもしますが(苦笑)
主人公が目を覚ましたのが夜で,謎が解けて一目散にその答えの場所に向かう。だから頭上に星があるわけですが
目を覚ましたのが朝じゃぶち壊し。
そのためには夜に目を覚ますことに説得力を持たせなきゃならない。
それがイギリスくんだりまで不眠不休で旅をさせる必要性となるわけですよね。

サー・リーが絡んできた時点で,こんな知識も地位も財力もあるなんでもありな作者にとってとっても好都合な人が1人も二人もいるわけない。
「導師」がそれぽい描かれ方をしてるから,サー・リーはその関係者か?
でも「二人」居たら他にもいる可能性が出てきて破綻するんじゃないのこの話
と思ったらやっぱり同一人物だったよ(苦笑)なワケですが
そのサー・リーが何十年追い求めてきたんだかな謎を,僅か1日で追っちゃうわけですから波瀾万丈でも仕方がないというかそうじゃないと疲労度合いを読者に納得させられないというか。

そうして古の謎を追い求めた読者(主人公は1日だけだけどサー・リーは全生涯を賭けてて読者はそれを追体験した気になってる)が,
古の彼方から届く光を浴びながら古の声を聞いた(気がする)ことで図としても描写としてもまとまるわけですよね。
最後のこのシーンを描き出すために使ったお膳立てが不自然でない故に,
最後の一行を読みながら思ったわけです。
「お見事」と。


そんなわけで「人体図には一体どんな聖杯の謎が?!」と
おばーちゃんが最後の謎かけをした瞬間まで思いながら読んだワタシはとんだお莫迦さーん;
孫娘の関心ひくためにそこまでやるこたないでしょ~,おじーちゃーん…orz
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